考えてみれば、オレはこのパソコンという玩具に、多大の時間とエネルギーを費やしているようだ。
そして今これを読んでいるあなたも、どうやら同様の病を患っているらしい。
ではいっそのこと、同病あい哀れもうではないか。
どうしてもMac中心になってしまうけど、Winにもきっと役立つはず……。
何か情報や質問があったら、
parva@din.or.jpまで。


10月17日 PHS de インターネット

 今、東京世田谷にある百貨店、玉川高島屋にいる。
 場所は六階催事場横にある食堂街の一角。椅子に腰掛けて、私の悟空(PowerBook2400)を膝に載っけている。目の前を、アベックやら家族連れやらおばさまグループなどが通ってゆく(写真下)。
 一月ほど前にPHSに加入し、三、四日前からPHS経由でインターネットを始めたので、今、あっちこっちパソコンを持ち歩いては、接続して遊んでいるところ。

 最近、加入者数をどんどん減らし、どうも旗色の悪いPHS。僕が加入したのも、そのPHS三社のうち、あんまり評判の良くないNTTパーソナルだ。なぜNTTにしたかというと、各社の通話エリアのマップを見比べたところ、私の住む養沢の谷でも使えそうだったのが、この会社のだったからだ。(しかしやっぱりウチでは使えなかった)
 当家には普通の携帯(NTTドコモ)もあるのだが、それに比べると、やはりPHSは不便だと思う。高速道路上では使えないし、特にウチみたいな田舎では、通話できる場所もかなり限られる。

 しかしインターネットでは、やはりPHSだろう。通信速度は32k。携帯の9.6kに比べると、3倍以上の早さだ。それにデジタルだから、ネゴシエーション(接続と切断にかかる時間)が短いのがいい。
 実際に使ってみると、ISDNにつないでいるような感覚で、スイスイと行く。画像入りのホームページも苦にならない。(それに電話料も携帯より安いしね)

 だから、画像入りでホームページを編集し、upするという作業も容易だ。
 というわけで、今、デパートの一角でそういう作業をしているところ。
 ふつうデパートでインターネットに接続するってのはあんまりないだろうが、今日のオレはちょっと特別。というのも、真木テキスタイルの展示会がこのデパートで開かれていて、オレはアッシー君として来ているからだ。
 布の展示会場にオレみたいな無愛想男が突っ立っていても意味がないので、いきおいこんなことでもしながら時間を過ごすほかはない。(さきほどは銀座の松屋からも記事をひとつupした)

 このPowerBook2400はMacの中でも最軽量の2Lだが、ずっと膝の上に載っけていると、やっぱり苦になってくるものだ。こんなときだけはWin機がうらやましいと思う。(バイオとか…)


7月6日 オショー関係メーリングリスト

 インターネットをやってて一番よく使うのは、WWWというよりも、メールじゃないかと思う。日本中、いや世界中の人々と気軽にお話できるE−メールというのは、まさにインターネットの醍醐味のひとつだろう。
 ということで、今日はオショー関係メールリストの話。

 メールリストって、知ってるよね。ひとつの回覧板グループみたいなもので、そのリストあてにメールを出すと、登録者全員にそのメールが配信されるという仕組み。
 僕の知っている限り、日本語でのオショーおよびサニヤシン関係のメールリストは三つ存在する。「サニヤス・メーリングリスト」、「オショー Pal」、および「サニヤス・ネットワーク・メーリングリスト(SNML)」だ。
 どれも無料のサービスなので、ここにご紹介しよう。

サニヤス・メーリングリスト(sij)
 これは以前にも紹介したが、97年1月に誕生した、一番古いオショー系メールリスト。東京のスワミ・フィラクが主宰している。現在150人ほどが登録している。(1999年6月)
 このリストの特長は「司会制」。メールはいったんフィラクのもとに届き、それを彼が登録者に配信するという仕組みになっている。したがって投稿から配信までに多少の時間がかかり、また、リストの趣旨に反するとみなされた場合には配信されないこともある。
 瞑想会やセラピーグループ、セレブレーションや展示会など様々なオショー&サニヤス・アクティビティの掲示板としてよく利用される。プーナからコミューン便りも舞い込む。配信は一日一本あるかないかで、やかましくないし、本ホームページを見るような人には、お勧めのメールリスト(ML)だ。僕もよく利用させてもらう。
 入会申込・問合わせはEメール、owner-sij@ml.asahi-net.or.jpまで。

オショー Pal
 昨年10月に、講談社「小説現代」副編集長のSwami Anand Mikiによって開設されたML。登録者十数名。
 ハチャメチャで何でもありって感じでおもしろかったんだが、最近ちょっと元気がないみたい。忘れたころに突然メールが舞い込むのが、このMLの特長。
 申込・問合わせはEメール、t-miki@kodansha.co.jpまで。

サニヤス・ネットワーク・メーリングリスト(snml)
 98年6月18日にできたメールリスト。やはり主宰はフィラクだが、ちょっとオフィシャルな感じのするサニヤス・メーリングリストとは対照的な、おしゃべりサロン的ML。
 もともとはニフティ上で運営されていたのが、インターネット上で新装開店となり、参加者もぐっと増えたらしい。僕もインターネットになってから加入した。50名ほどが参加(99年10月現在)。
 一日十通前後のメールが舞い込み、なかなかにぎやか。中には意味不明なものもないではないが…。静かにサニヤス・ライフを送りたい人には、ちょっと不向きかもしれない。でもいろんな問題提起もあるし、トボけたのもあったりで、今のところ、僕はこのMLを楽しんでいる。
 申込・問合わせはEメール、Owner-snml@ml.asahi-net.or.jpまで。


6月9日

 久しぶりのぱそこん日記。オショーとはあんまり関係ないから、なんとなく気楽だ。
 さて前回も触れたCompact Flash Memory Cardだが、やっぱりなかなか具合がいい。
 先週、渋谷のビックカメラで30Mのを買ってきた。メルコ製。あの店ではこの30Mがいちばん容量が大きいらしい。(その下は15M)。価格は28800円だった。パソコン挿入用のアダプタは1680円。しめて3万とちょっと。これを今、パソコンに差し込んで使っている。
 何に使っているかというと、まず辞書ファイルを入れている。ATOK11の標準辞書とユーザ辞書だ。二つで約6M。これで漢字変換の効率が良くなる。さらにディスクキャッシュを大きめにとっておけば(僕の場合5120k)、変換の際にハードディスクに読みに行く回数がぐっと減る。だから今なんか、ハードディスクの回転を止めて作文している。この静寂感がたまらなくいい。(ついでに電磁波も出ないし、バッテリも節約できる)。ハードディスクを止めるには、RAMディスクに辞書を入れるという手もあるのだが、メモリサイズに限界のあるノートパソコンの場合、ちとつらいものがある。
 ユーザ辞書というのは常に成長するものだから、複数のパソコンを使っていると、戸惑うことがある。「あれっ、この単語、このまえ登録したはずなのに…」と思って、よく考えてみると、別のパソコンで登録していたりという具合だ。フラッシュメモリに辞書を入れ、それを携行すれば、セカンドマシンでも常に最新のユーザ辞書が使えるというわけ。(ただし、どういうわけかパソコンを起動するたびに辞書ファイルを指定しないといけない…)←(これはカードをMac用にフォーマットすることで解決!6/20)
 それから僕の場合、ホームページ用フォルダ(6M)と、電子メールのフォルダ(6M)のコピーを、バックアップもかねて入れておく。そうすればモバイル用パソコンで、インターネットにつないでホームページの更新をしたり、メールを授受したりできる。これでしめて20M。あとはビジネス上の顧客名簿のバックアップ(3M)を入れたりという感じ。
 バックアップ・コピーの収納先という観点からも、なかなか便利だと思う。ハードディスクが壊れても生き残る(はずだ)し、フロッピーよりも大容量で高速だし、MOよりも手軽だ。ついでにデジカメに差し込めば映像も記録できる。
 ノートパソコンにはおすすめの記憶メディアだと思う。買うならできるだけ大容量のものを選ぶといい。価格も大して変わらない。(15Mと30Mで4〜5千円の違い)


4月19日

 この養沢の谷もすっかり春になった。今日はツツドリが鳴き始めた。ツツドリといのはカッコウの仲間で、「ポポ、ポポポポ」と単調に鳴く鳥だ。

MacOS 8.1
 さて、今オレの卓上には、PowerBookの1400と2400が並んでいる。最近それをOSの7.xから、8.1にアップグレードした。別に必要に迫られてというわけではないのだが、みんなやっているので、まねをしたのだ。ただ、8.1にはHFSプラスという新しいディスクフォーマット形式が存在するんだけど、1400でそれをやってみたら、どうも調子が悪い。普段は問題ないが、MOのフォーマットができないのだ。これはフォーマットソフトであるB's Crewのせいかもしれないけど、何か気持ちが悪いので、元に戻してしまった。
 それ以外にはなかなか使いやすいOSだと思う。Win95みたいにメニューをクリックするとウィンドウが開きっぱなしになるところなんか、ノートパソコンには便利なところだ。見た目もきれいだし。

Cool Shot & Compact Flash Memory Card
 
じつは台湾の旅先で、今まで使っていたデジカメ(フジDS7)をなくしてしまった。その大きな理由は、カメラのサイズにあった。ポケットに入りきらないので、手で持ち歩いているうちに、どこかに置き忘れてしまったのだ。デザインもあまりかわいくなかったので、愛着がなかったのかもしれない。
 それで今回は、小さくてかわいいのを買った。松下のクールショットだ。35万画素でホームページ用にしかならないけど、液晶付きだし、メタリックで高級感があるし、デザイン的には文句ない。一緒に寝てもいいくらい。ケースごとすっぽり胸ポケットに入る。これでなくしたら、もはやオレの覚醒が疑われるというもんだ。
 で、これのヒットは、じつは記憶媒体のコンパクト・フラッシュ・カードにある。これをカメラの横腹に差し込んで撮影するんだけど、取り終えたら、付属のPCカードフォルダにセットし、それをノートパソコンのPCカードスロットに差し込めば、たちまち画像の取り込みができる。今までは、バッテリの残量を気にしながら、コードをつないで転送していたんだけど、あれとはエライ違いだ。とにかく早くて手軽でいい。現在デジカメの主流となりつつある記憶媒体のスマートメディアでも、同じことができるらしい。
 このコンパクト・フラッシュ、ノートパソコンには大きな福音となりそうだ。というのも、ノートパソコン同士のデータ交換というのは、ちょっと面倒なのだ。たとえば僕の1400と2400。小さなファイルだったら、フロッピーでやりとりできるが、これもときによっては手がかかる。というのもフロッピードライブは、2400の場合は外付けだし、1400ではCDドライブと差し替えだ。だからあっちこっちいじらないといけない。大きなファイルはMO経由となるが、これにはMOドライブと電源が必要だ。赤外線での転送もできるが、向きをあっちゃこっちゃ変えないといけないし、パソコン同士、相手を認識するまでに手間がかかる。転送速度も早くない。
 コンパクト・フラッシュだったら、PCカードフォルダさえあれば大丈夫。非常に手軽だ。たとえば今ぼくはこれを書いているが、メインの1400ではちょっと速度が遅いので、コンパクト・フラッシュ経由で2400にファイルを移し、作業しているというわけ。終わったらまた1400に移し、FTPでアップする。
 PCカード経由だと、MacとWinの間でもデータ交換できるのだという。現在は40Mまでのカードが発売されているから、たいがいのファイルやアプリは収納できるだろう。ただ難点はメディアが高価なこと。フロッピーやMOみたいなわけにはいかない。スマートメディアのほうがまだ安い。ただ容量的にはコンパクト・フラッシュの方がスマートメディアより上だし、カードフォルダもこちらの方が安い(定価2500円)。40Mもあったらクールショットの標準で480枚も撮れるから、一枚あってもいいかも。



4月10日〈台湾 de インターネット〉

 3月下旬からの二週間にわたる台湾旅行にあわせて、Macの中ではいちばん小さなPowerBook2400を購入。台湾中を持ち歩いた。重量が約2Lということで、今まで使っていた1400cよりも1L軽く、またサイズも小さめなので、持ち運びはかなり楽だ。余談だけども、2400のCPUは180メガヘルツで、僕の1400(183メガヘルツにアップグレード)よりも数値はちょっと小さい目だが、やはり世代が新しいだけあって、パフォーマンスは1.5倍ほど向上したような感じ。画面とキーボードは多少小さめだけど、写真処理など目に見えてスピードアップし、メインのマシンとして使いたいくらいだ。

 またこの旅にあわせ、新たなプロバイダにも加入する。いうまでもなく、ローミングのためだ。ローミングというのは、海外でも現地のプロバイダに接続できるサービスのこと。
 僕のメインのプロバイダは、ドルフィン・インターネットといって、近くの八王子に本社がある。月2000円で使い放題で、ホームページも持てるし、つながり具合もなかなかいい。ただローカルなプロバイダなので、アクセス・ポイント(AP)が少ない。
 いちばんいいのは、自分のプロバイダが世界の津々浦々に自前のAPを持つことだが、これはなかなか難しい。最近売り出し中のAOLなんかは世界中にAPを持っているらしいが、多くはパソコン通信用の低速度のもので、必ずしもインターネット向きではないみたい。IBMやATTのネットもいいんだが、そのために月々別に3000円払うのも、ちょっとね。
 僕が目をつけたのは、GRICというサービス。これは世界のプロバイダの連合みたいなもので、そこに加入しているプロバイダの会員になれば、世界のどの加入プロバイダからもインターネットにアクセスできる。日本ではドリームトレインなど幾つかのプロバイダが加入している。このGRIC加入のプロバイダをいろいろ調べた結果、海外旅行用のセカンド・プロバイダとして最適だと思ったのが、サンヨー電気がやっているSannetだ。これは基本料金が月200円。完全従量性で、一分につき7円課金される。海外では別途に、一回につき20円、および一分につき10円課金される。だから、海外で一回メールを授受すると、だいたい一分ちょっとかかるから、14円+20円+20円+電話料ということになる。

 さて、実際、台湾でどうだったかというと……。SannetのホームページからGRICのホームページへ飛び、国別の一覧表を開いてみる。台湾にはこのGRICに入っているプロバイダが三つある。そして、それぞれのプロバイダの、都市別AP一覧がある。それに従って、自分の滞在先にいちばん近いAPに接続するわけだ。その際のログイン名は、Sannetで使っているものに@sannet.ne.jpを加えるだけ。パスワードは同じままだ。半信半疑でやってみると、これがちゃんと通じるのだな。
 認証に時間がかかるせいか、ダイヤル開始から接続完了までにちょっと時間がかかる。僕は56kの最新カードモデムを使っているんだけど、通信速度はだいたい20k代。でもちゃんとメールの授受はできるし、ホームページも開けるし、FTPでホームページの更新もできる。ただどういうわけか、途中三日間ほど、FTP接続のできない日があった。(僕はこのオショーごっこのほか、もうひとつ織物関係のホームページをやっている…http://www.din.or.jp/~maki )
 やはりプロバイダによって、接続具合のよしあしがあるから、調子の悪いときにはAPを変えてみるといい。たとえば台北には三社ともAPを持っているから、その中でいちばんつながりやすいところを選ぶ。
 ともかく、台北や台中はもちろんのこと、パイワン族のところでも、ヤミ族の島でも、アミ族の村でも、タイヤル族の家でも、電話がありさえすればインターネットはつながってしまうんだから、すごいもんだ。


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