PUNESPECIAL〈JANUARY/1〉

◆Osho Far East Connection のお話(1/9)

◆OshoとInternet(1/11)

◆祭りの季節(1/12)

◆7days グルメ・セレブレーション(1/14)

◆ロータス・パラダイス(1/16)

◆屋根の上の音楽隊(1/18)



◆Osho Far East Connection のお話(1/9)

 ここOsho コミューンでの、最近の顕著な変化といえば、韓国や台湾など東アジアの人々が増えたということだろう。数年前までは、モンゴルチックな顔をした人がいたら、まず日本人と思って間違いなかったが、今では、さあ何語で話しかけようかと考えてしまうことも多い。ともあれ、西洋人、インド人という二大カラーのはざまに、極東人という第三のカラーが台頭してきて、いよいよこれは人種のルツボと化しつつある。
 ところで日本人を含め、極東人はかなり似たような条件づけを持っているのだな。西洋人に比べると、よく言えばでしゃばらず、慎ましやかで、英語が下手で、(瞑想が得意で?)……。そこでそんな連中をまとめて面倒みようとできたのが、このFar East Connectionだ。マリアム食堂に行く途中の右手にある小部屋がそのオフィス。日本と韓国と台湾の世話好きな連中が常駐して、あれこれ同国人の面倒を見ている。そして毎週木曜の4:30から、主たるメンバーが集まっていろいろと情報交換をする。この写真は今日撮ったそのひとこま。日本人ではマジュヌとコマラ、そしてコミューンとのつなぎ役としてナロパが出席している。
 やはりこのコミューン・ライフでは日本人がちょっと先輩だから、そのノウハウなんかを教えてあげたりする。でも本国を顧みると、沈滞ムードの日本とはうってかわって、韓国も台湾もOsho に関してはずいぶん景気がいいらしい。いずれ教えを請うことになるであろうから、今のうちに親切にしておこう。ともあれ、こうした隣国の人々と親しくつきあえるというのも、このコミューンの楽しみのひとつだ。



◆OshoとInternet(1/11)

 Osho という人は昔から最新のテクノロジーを積極的に使っていた。もう三十年も前から講話にマイクを使い、また、ごく早い時期からテープレコーダーも導入している。おかげで私たちも阿難尊者なしで正確無比な講話集を手にできるというわけだ。さらにプーナ第一期の終わり頃からは講話のビデオ収録も始まる。そして晩期の講話の中には、よくコンピュータの話が出てきた。教育にコンピュータを最大限に使いなさいというものだった。

 最近、コミューン内でよく耳にするのがインターネット。このページを開く人ならみんな知っているだろうが、www.osho.orgというページがある。二年前から始まった「公式」のOsho サイトで、リンクは七千にものぼるという巨大なものだ。最初のころは一日2、3のアクセスしかなかったというが、去年は一年間で10万のヒットがあったそうだ。これはアメリカで編集・発信されているのだという。

 コミューン内の各セクションはLANで結ばれ、E−mailで世界と交信できるようになっている。ただし英語(ローマ字)のみで、現在のところプーナとは日本語でやりとりはできない。その悩みは韓国人も中国(台湾)人も同じこと。その不便を解消しようと、Far East Connectionにコンピュータを据え付けて、三国共同で使おうという計画が進んでいるのだが、はたしてどうなることやら。

〈写真〉コミューン・ブックショップのショーウィンドー内に設置されたパソコン。ハードディスクに納められたosho.orgサイトがディスプレーされ、外からトラックボールで操作することができる。



◆祭りの季節(1/12)

 1月13日から19日まで、恒例のOsho セレブレーションが開かれる。一年中で一番大きなお祭りだ。今年はOsho が世を去って丸七年になることから、またちょっとスペシャルなものになるらしい。コミューン中のいたるところにBuddhafield Explosion(仏国土爆発)なる看板が掲げられ、Osho ワークの新たなフェーズを示すかのようだ。
 今回のセレブレーションのイベントを拾ってみると(ホワイトローブ後のブッダホール)、

15日 ウィンナ・ワルツの夕べ

16日 アシュワニ・ビデ・デシュパンデによるインド古典ヴォーカル・コンサート

17日 インド古典舞踊家イレアナ・チタリスティとコミューン舞踊チームによるステージ。    音楽 スワミ・プレム・ジョシュア

18日 スワミ・ミーテンによるコンサート

19日 サニヤス・セレブレーション

 Osho の命日にあたる19日にはふつう、内外の著名音楽家によるコンサートがおこなわれるのだが(たとえばパンディット・ジャスラージとか、ザキール・フセインとか、ウパニシャッド・喜納昌吉とか)、今年は七周年ということでサニヤス・イニシエーションがおこなわれるようだ。

 そして今年はスペシャル・イベントとして、19日の昼から二時間半、「Osho カーニバル」がおこなわれる。これは歌あり踊りありのカラフルなパレードで、ラクダなんかも登場するらしい。弓道の師範アサンガは、弓の装束で馬にまたがり流鏑馬(やぶさめ)をするんだと。お祭り男の私としても何とかパレードにもぐりこみたいんだが……。

〈写真〉すっかりお祭りめいたコミューンのゲート




◆7days グルメ・セレブレーション(1/14)

 昨日の13日から19日までのランチタイムに、 Osho カフェで、 セブン・デーズ・ グルメ・セレブレーションというのがおこなわれている。これは7日間にわたって、世界各国(地域)の料理を食べながら、その国々のアトラクションが楽しめるという催し。

 今日はその二日目で、「北アフリカ編」。とはいっても当コミューンには、北アフリカ出身の人々はいたって少ない。それでもエジプト人のスワミがシェフとなって、それを日本人と西洋人がヘルプして珍しい料理を作っていた。味はまあまあといったところ。出し物はエキゾチックなベリーダンス。たぶんは西洋人であろうダンサーたちがヘソを出しながら熱演して、なかなか妖艶でおもしろかった。

 ところで18日は「極東編」。日・韓・台の極東三国が料理とアトラクションに技を披露することになっている。私はヨーコとともに音楽担当となり、急遽、三国バンドを結成。自身は和太鼓をたたくこととあいなった。和太鼓なんて盆踊り以外にはたたいたことがないんだけれども、さていったいどうなることでしょう。

〈写真〉Osho カフェで「北アフリカ」風の昼食を食べながらベリーダンスを楽しむ人々。後ろはOsho ミーラ。




◆ロータス・パラダイス(1/16)

 今日はロータス・パラダイスのオープニング。ロータス・パラダイスというのはFar East Connectionの前の広場で、マリアム食堂に行く途中にある。

 このスペースは誰でも飛び入りで仕事ができるという場所だ。ござを敷きつめてその上に座り、たとえば郵便の仕分けといった軽作業をして、コミューンの運営をヘルプする。日本人もそうだが特に韓国人とか台湾人はまだお客さんという感じで、なかなか他国人と混じってコミューンの仕事をするという機会がない。そこでこうしたものを作るという具合になった。もちろん極東の人々ばかりでなく、誰でも入っていい。

 そのオープニングが今日あった。まず三国バンドの演奏。ヨーコの横笛と私の和太鼓、そして台湾のスワミ・ネトラの胡弓、そして韓国太鼓。その後でお茶会をやってこのスペースの関係者を接待したというわけ。けっこう盛り上がって楽しかった。

 午後にはBashoカフェで韓国人のミーティングがあった。オブザーバーで参加させてもらったが、みんなほんとに真摯で、何度か目頭の熱くなった私である。今さら言うのも野暮なことだが、このコミューンってすごいなと思うのである。

〈写真〉ロータス・パラダイスのお茶会。右端は横笛を吹くデヴァ・ヨーコ。



◆屋根の上の音楽隊(1/18)

 今日は極東三国(日本・韓国・台湾)バンドのステージがあった。これはもともと、7日間グルメ・セレブレーション六日目の今日、三国ランチにあわせてOsho カフェでおこなわれる予定のものだった。ところが一昨日、近所との騒音トラブルがあって、Osho カフェではできなくなり、急遽、マリアム食堂のそば、ファー・イースト・ネットワークの屋根の上という、非常に奇抜な場所でおこなわれることになった。

 韓国からはチャングー(韓国太鼓)と鉦(しかしそのどちらも本物ではなく、太鼓はアフリカンドラム、鉦は食器で代用)、台湾からは胡弓と銅鑼(これは本物)、そして日本からはヨーコの横笛と私の和太鼓が出演、ダンサー四名ともども、昼休みの45分間にわたって熱演を繰り広げた。
 屋根の上ということで、馬鹿とニワトリじゃないが、気分は最高。しかしながら、室内リハーサルのときと比べて、野外では呼吸がもうひとつあわず、私としてはちょっと不満が残った。ただ、大勢つめかけた聴衆はほとんど去ろうとせず、公演としてはまあまあ成功だったみたい。(サニヤシンというのはけっこう冷たくて、ちょっとでも飽きると、すぐに消え去ってしまうのだ)。

 公演後、もう冷めてしまった極東ランチにあずかったのだが、やはり日本勢は一日の長がある。五目寿司はなかなかのできばえであった。

〈写真〉極東一家のパフォーマンス (撮影:神戸のヴィジェイ)



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