オショー
をめぐる最近のトピック '98(後半)
◆1998前半/1997秋冬/1997春夏/プーナ'97/1996年◆
「バナナバンド」というのは、いつ見ても変な名前だと思うのだが、そのバナナバンドがセレブレーションを主催した。場所は東京・目黒の鷹番住区センターだ。
このバンドには、オレも去年、パーカッションで参加していた。まあ添え物的なメンバーだったので、いてもいなくても同じようなものだったが…。
年に三度ほどセレブレーションを主催するこのバンド、演目も以前よりだいぶ増えたようだ。たとえば今回は、オショーの講話ビデオ前に、インド楽器サロードの独奏入りで瞑想音楽をやったそうだ(僕は仕事の関係で間に合わなかった)。
また毎回、自分たちで創ったオリジナル曲を演奏するなど、なかなかクリエーティブにやっている。
この日はおよそ六〇人ほどが集まり、クンダリーニ瞑想とホワイトローブ瞑想の後、ライブ・ミュージックで踊った。なかなか人を踊らすのが巧みな集団だ。今回はミュージシャンが十人ほど出演し、けっこう大所帯になっている。
現在東京でセレブレーションを主催しようという気概のあるグループは、おそらくこのバンドとオショーサクシン瞑想センターくらいなもんだから、がんばってやってほしいものだ。
スワミ・キヨタカのお話は、当ホームページ上でも何度かお伝えしている。(たとえば八ヶ岳にキヨタカのレストラン開業!とか)。
ただ、あのレストランはその後、ほどなくしてポシャってしまう。結局、キヨタカはここ数年たいしたことはやっていないのである。
にもかかわらず、なぜ彼のことを執拗に追跡するのかというと、なんか放っておけないところがあるのだ。きっとお互いに似ている部分があるんだろう…。
八ヶ岳を引き払ったキヨタカは、しばらく隠遁生活を送った後、今度は伊豆・修善寺に、不死鳥のごとくに甦るのである。
オレはまだ行ったことがないんだけど、この伊豆の温泉地・修善寺に、「Cアカデミー」というセミナー施設がある。今までもオショー関係の様々な瞑想セラピーグループに利用されてきた。富士山を望むとても気持ちのいいスペースらしい。キヨタカはそのアカデミーのオーナーに気に入られ、運営のかなりの部分を任されたのだそうだ。
いい加減なヤツだけど、そーゆー人をひきつける人徳みたいなものを具えている点が、オレと違うところだろう。
そしてそのアカデミー内に、『オショーリーラスペース』なるものを設立したのだ。
心機一転キヨタカは、修善寺『オショーリーラスペース』企画第一弾として、オショー
Summer
Festival(オショーサマーフェスティバル)なるものを、7月31日(金)から8月9日(日)まで十日間にわたって開催する。
これは基本的に、夏休みの瞑想キャンプだ。
毎日、朝から夜まで、ダイナミック瞑想から、ミスティックローズ瞑想、クンダリーニ瞑想、ナタラジ、ナダブラーマなど、様々な瞑想プログラムが組まれている。そして夕食後にはホワイトローブ瞑想もある。
それと並行して、@ナイトイベント A個人セッション Bスペシャルイベントが行われる。
@ナイトイベント
毎晩ホワイトローブ後の8時半〜10時半。サニヤシンのリーダーによる瞑想&セラピーのグループ。
7/31 オープニング・トゥ・ザ・ハート(ビジャ)、8/2 コンシャスタッチ(OCTS)、8/3 家族の座(ヤショダ)、8/4 アストロ・マジック・サークル(アナンド)、8/5 タントラ:瞑想の玉手箱(ぱるば)、8/6 クラニオセイクラル(プニタマ&コマラ)、8/7ホーリスティック・マッサージ(チャンパカ) カッコ内はリーダー、参加費:各1000円A個人セッション
サニヤシンの施術者による、様々なボディワーク&リーディング
ネオレイキ/リフレッシュアイズ/マルチダイメンショナルボディワーク(ソハム)、オーラソーマ(ビジャ、アジータ、サーシャ)、テルミー/ペイントリートメント(チャンパカ)、スターサファイヤ(ヤショダ)、リバランシング/リフレクソロジー(スイカール)、パームリーディング(ビジャ)、キネシオロジー(ウシュマ) カッコ内は施術者 各一時間8000円 予約制Bスペシャルイベント
8月1日 デヴァ・ヨーコによる篠笛コンサート
8月8日 バナナバンドによるライブセレブレーション
参加費
一泊二日 18000円(三食付き)
二泊三日 28000円
(三泊以降は8000円/一泊)
予約・問い合わせ先
静岡県田方郡修善寺町堀切字大芝山1004-75 Cアカデミー内
オショーリーラスペース
TEL/FAX 0558-74-1118
8月の5日と6日には、伊豆半島巡り温泉&海水浴ツアーもある。
というわけで、なんだか楽しそう。
ぼくも8月3日から数日間、パソコンと三味線を抱えて滞在する予定。そしてナイトイベントで『ヴィギャン・バイラヴ・タントラ』から瞑想法をいくつか紹介しようと思っている。
この夏休み、みんなで瞑想をしよう!
やって来ました、修善寺。
『修善寺物語』でも有名なこのクラシカルな温泉地、訪れるのはこれが初めてだ。
まあ、旧友キヨタカがこんなことをおっぱじめなかったら、一生来ることもなかっただろうなあ。
先日もお伝えしたとおり、キヨタカはつい最近、ここ修善寺にオショーリーラスペースなるものを立ち上げた。そして7月31日(金)から8月9日(日)まで十日間にわたって、オショー Summer Festivalというのを開催している。このフェスティバル参加のために、私もここへやってきたわけだ。
施設の概要を見てみよう。1800坪の敷地内に、六棟の建物が散在している。そのうちキヨタカが使えるのは四棟、すなわち、本館、食堂、温泉棟、および富士見荘だ。
本館 二階建て。およそ50畳のメインホールと宿泊用の客室がある。メインホールはカーペット敷きで、80人収容。もちろんフルでダイナミック瞑想もできる(写真右)。
二階には客室が四つある。眺望のすばらしい、落ち着いた和室だ。ただホールの音が筒抜けなので、ここに泊まった人は、まあダイナミックに出ざるを得ないだろうなあ……。
食堂 谷側に面し、ここも非常に眺望がいい(写真左下)。一時に50人が食事できる。天気が良ければ、眼下遙かに修善寺の町並みを眺めながら、テラスで食べてもいい。調理場も完備されている。ここも二階には和室の客室がある。
ここで食べる食事がまたすばらしい。キッチンスタッフが愛とクリエーティビティでつくる菜食料理だ(写真右下)。これを食べているだけで、こころもからだも癒されそう。温泉棟 修善寺温泉の湯を引いている。ただし流れっぱなしではなく、循環利用。一度に20人が利用可能。浴室はひとつなので、女性用の時間を設けている。露天風呂もある(現在はまだ不使用)。瞑想の後先にゆったり風呂につかるって、最高!
富士見荘 一般住宅。キヨタカ&ヨガビジャの住居。ここにISDNが引かれていて、オレはその愛の巣に闖入してインターネットに接続しているのだ(ちょっと気が引ける)。ほかに客室が二、三ある。
というわけで、なかなかのものだ。
さてここでオショー Summer
Festivalってもんが開催されている。早いもので、もう一週間目になる。
オレはその二日目の八月一日から参加しているのだが…。
はっきり言って、これは画期的だ!
朝のダイナミックから始まって、夕方のホワイトローブまで、オショーの瞑想三昧。(しかもデヴァ・ヨーコによるライブ演奏つき!)。夜にはナイトイベントとして、ヤショダやアナンドという名だたるセラピストたちによるミニ・グループが格安で体験できる。
瞑想者だけの世界だから、ただ滞在するだけでも、とっても気持ちいい。
キヨタカがここに移住してきたのが、六月末。それから約一ヶ月で、こうしたイベントを企画実施してしまうとゆうんだから、まあ大胆とゆーか無謀とゆーか。
おそらくその裏にはきっと、オーガナイザーとして長年つちかった経験や自信があったのだろう。
キヨタカにとって、これは実験的な試みでもある。この施設を使って、どのように「オショー活動」を繰り広げていくか。
彼も腹を据えてこのワークに邁進していく所存であるようだから、オショーファンのみなさんにも、惜しみない協力をお願い致す次第である。
百聞は一見にしかず。この催しは8月9日(日)までやっているから、その前にこのページを見た人は、とりあえず8月8日夜のセレブレーション(バナナバンド出演)にむけて、駆けつけてほしい。
問い合わせは、0558-74-1118まで。
というわけで、当初四日のつもりの修善寺滞在が、結局八日になってしまった。
つまり、じつに楽しく、居心地よかったわけである。
なにか、プーナのコミューンに居るかのような日々であった。
まず、そのロケーションがいい。
伊豆半島・修善寺温泉。東京駅から直通の特急「踊り子号」で二時間ほど(自由席で3990円)。新幹線を使えば三島経由で一時間半だ(自由席で4300円。指定席はともに700円up)。ちなみに東海道本線だと熱海・三島経由で三時間、2650円。いちばんエコノミーなのは、新宿から小田急線の急行で小田原まで行き、あとは東海道本線というコース。やはり三時間ほどで、1960円。
車だと、都内から東名高速・沼津インター経由で三時間ほど。ただし週末は渋滞する。
名古屋からは新幹線・三島経由で約二時間、自由席で7900円。同じく新大阪からは約三時間、11520円だ。(なるほど、ジョルダンの時刻表ソフト『乗換案内』は便利だわい)
修善寺の中心街から車で五分ほどの小高い丘の上に、Cアカデミーがある。標高は300メートル弱。眺めはいいし、空気もうまい。このCアカデミーを舞台として、スワミ・アマノ・キヨタカ主宰のリーラスペースが活動を始めたというわけだ。
周囲には民家も幾つかあるが、1800坪の敷地を占め、ちょうどプーナのオショーコミューンのように、ひとつの独立した世界を形づくっている。
日本で瞑想会やセレブレーションを行う際の問題点は、部外者の出入りや、周囲に対する気兼ねなどから、なかなかオショー的雰囲気のできにくいところにある。その点このCアカデミーは、広さといい、マネジメントといい、申し分ないような環境だ。
しばらく名古屋の和尚庵にこもっていたキヨタカが、パートナーのヨガビジャとともにここに移ってきたのが六月下旬。それから一ヶ月たらずのうちに、こんなイベントを企画してしまうのだから、大胆なことだ。
7月31日(金)から8月9日(日)まで九泊十日という連続イベントは、今までちょっと例がなかったのではあるまいか。
もちろん、十日間ぶっとおしで参加しろというわけじゃない。自分の都合に合わせて、来ては去っていく。
メインホールでは毎日、朝のダイナミック瞑想から夜のホワイトローブ瞑想まで、ちょうどプーナのブッダホールのようなプログラムが組まれる。初めての人もいるので、そのつどキヨタカがていねいに指導する。
夜のホワイトローブでは、プーナでも活躍の横笛奏者ヨーコを中心としたライブミュージックが奏でられる。
ホワイトローブ後には、スペシャルナイトイベントとして、毎夜日替わりで様々な催しがある。ヤショダやアナンド、チャンパカといった著名セラピスト/ボディーワーカーによる体験グループ、ヨーコやバナナバンドによるミュージックナイト…。
私も欠かさず参加したが、これがなかなかおもしろかった。サニヤシンもプロとして成熟してきたものだなあと、改めて感心した次第だ。
こうした人々を、もっともっと世間に紹介していきたいものである。
三度三度の食事も、ここに滞在する楽しみのひとつだ。
三人の専任スタッフを中心に、食べ物好きな人々が、じつに楽しげに、そしてクリエーティブに、料理づくりをしている。
そうした雰囲気だけで、もう食事が、美味しくかつ滋養豊かなものになる。
まずは、こうしたスペースをつくってくれたキヨタカに感謝。
また、このような催しはキヨタカひとりではできないので、本ホームページ読者のみなさんにも、今後よろしくご協力のほどをお願いしたい。(協力とはすなわち、こうしたイベントにどしどし参加し、盛り上げてもらいたいということ)
かつてプーナにいたときに伝え聞いたのだが、シャルノが伊豆にコミューンをつくるという話を耳にしたオショーは、「イズはいい、イズネス(isness
在るということ)に通じている」と言ったとか。
左様、イズはいいところである。 Photo by Samveta and Parva
これもまた伊豆の話。最近どーも伊豆づいている。
8月最後のウィークエンド(28日-30日)は、伊豆修善寺のリーラスペースで瞑想キャンプが開かれる予定であった。私もその中で『ヴィギャン・バイラヴ・タントラ瞑想』を指導するはずだった。しかしこの瞑想キャンプ、折からの台風接近と大雨のために中止。
でもせっかくだということで、スタッフだけ集まって、みんなで遊ぼうということになった。
その二日目の8月29日土曜日、車二台を連ねて修善寺を出発。伊豆半島を一路南下すること一時間半。半島南端の石廊崎近くに住むスワミ・アビバンダンのもとを訪ねる。
観光地・伊豆も、下田を過ぎるあたりから落ち着きを取り戻してくる。半島最南端の町・南伊豆町は、そんなしっとりした自然に包まれた「南国」だ。その風光を愛して、最近は首都圏から移住してくる人々も多いらしい。アビバンダンもそのひとりだ。
音楽、コンピュータ、建築、教育など、多彩な才能で知られたアビバンダンが、ここに移り住んだのは二年ほど前のこと。海から数百メートル入った、緑あふれる山の中だ。周囲に人家はまったくない。南向きの斜面に建つ廃屋を改修して住んでいる。これもすべてアビバンダンの手になるものだ(写真右)。
テラスに腰をかけて、遙か海の方を望むと、ここは本当に本州の一部かと目を疑うばかり。沖縄の離島にでも来ているような気分だ。
さてここの名物は、ホームメードの瞑想ホール。向かって右手上にアビバンダンが自分で設計施工したものだ。写真左にも見る通り、十二角形の建物で、上方には明かり採りの天窓がある。床は板張りで広さ三十畳ほど。
あたりの豊かな自然と調和して、瞑想気分はいやがうえにも盛り上がる。
整地から仕上げまでぜんぶ自分ひとりでやったとゆうのだから、驚くほかはない。(写真の中でギターを弾いているのがアビバンダン)
この日の天気は曇り。雨は降っていない。それで観光客の僕たちは、折からの台風接近にもかかわらず、近くの海で海水浴。さらに町営の温泉浴場で一風呂浴びる。食塩泉ですごく気持ちいい。
そして夜は、付近のレストランで開かれたテクノ・パーティに繰り出す。このレストランの建築にはアビバンダンも加わったそうだが、木造で広々していてなかなか洒落た造りだ。南伊豆のちょっとスノッブな人々が、世のふけるのも忘れて踊っている。
僕ら一行もそれに混じって遊んでいたのだが、アッシー君の私がちょっと飽きてしまったので(オレはやっぱりクラシックが好き!)、夜中の二時過ぎにサヨナラする。
土砂降りの雨の中、天城を越えて、無事修善寺に到着。ときに早朝の四時。白々と夜が明けそめるころ、床に就くのであった。
昨日の9月21日、東京千代田区で開かれたパンタ笛吹(牧まさお)の講演会に行ってきた。
それがなかなかおもしろかったので、ここでご報告しよう。
パンタ笛吹というのは、日本のニューエージ界の、まあスターみたいなもんだろうなあ。(写真右)
オショーの古い弟子なんだけど、サニヤシンには珍しく、娑婆でも成功を収めている。テレビでも何度か紹介されている、アメリカ・コロラド州ボルダーのロックンロール寿司バーのマスターだ。
その彼が二〜三年前から、ニューエージ関係の本を出版したり(「アガスティアの葉の秘密」、「宇宙からの医者」小学館、など)、CDを出したり(「オカリナの夢」プレム・プロモーション)、そして、昨年からは講演会で日本各地を回っている。
僕との出会いは、今年3月21日の禅ライブ・セレブレーション。
「人寄せパンタ」として、はるばるアメリカから駆けつけてもらったのだ。奇しくも昨日は、それからちょうど六ヶ月目だった。
さて、その講演会。
なかなかのエンターテイナーなのだ。
自らの数奇な半生とか、ニューエージ関係の不思議な話とか、トピックがすごく豊富。
二時間の講演の真ん中に、オカリナのライブ演奏も入ったりして、聴衆を飽きさせない。
単なる成功哲学や奇蹟見聞録じゃしょうがないのだが、彼の場合はそれを超えて行くものがある。
オショーの話はいっさい出ないが、やっぱり彼も弟子なのだ。
何より、いかにも人生を楽しんでいるという、そのポジティブな姿勢がいい。
寿司マスターが、人生のマスターに大変身! という感じ。
今回の講演ツアーは9月から約二ヶ月、北は北海道から南は沖縄まで、全国37カ所で展開される。
お近くで開かれることがあったら、出かけてみるといいだろう。(問い合わせはダイナビジョン
03-5760-4191まで)
9月
23日 東京(代々木八幡区民会館 14:00〜)、24日 東京(四谷 18:30〜)、26日 静岡市、27日 浜松市、29日 岐阜市、30日 名古屋市10月
1日 鎌倉市、3日 神戸市、4日 吹田市、6日 大阪市、9日 米子市、11日 名古屋市、12日 岡山市、13日 高松市、15日 京都市、16日 春日井市、18日 大分市、21日 佐賀市、23日 諫早市、25日 福岡市、27日 鹿児島市、28日 川内市、30日 和歌山市、11月1日 沖縄県
当ホームページでも何度かご紹介している、インド人スワミの、アサンガ。先日の9月29日、五度目の来日を果たした。
今日は東京荻窪のインドレストラン『ナタラジ』で、そのウェルカム・パーティが行われた。
平日ながら参集した20人ほどの参加者は、アサンガを囲んで、辛くないインドカレーを食べるのである。
「辛くない」というのは、アサンガがインド人であるにもかかわらず、チリ(唐辛子)が苦手だからだ。
それでもさすが、ナタラジの名物インド人シェフ、スワミ・サダナンダ。「サビ抜き」でおいしいカレー数品を作ってくれた。
写真右端がアサンガ。手に持っている赤い物体は、ドイツから持参のチョコレート。これをサンタクロースみたいに、ひとつひとつ参加者全員に配ってくれるのであった。
パーティの最後にアサンガが、「私のテーマは、社会生活の中でいかに瞑想的になるかということです。みなさん深刻にならず、楽しく成長していきましょう」と結んだ。
今回日本中で何度か瞑想グループをリードするので、関心のある人はぜひどうそ。
つい、数時間前、アサンガの瞑想キャンプが終わった。
今回は初秋の信州八ヶ岳山麓、二泊三日のグループだった。私は今年春の東京でのキャンプに引き続いて、通訳として二度目の参加だった。
結論から言うと、これはくせになりそう。
主催者のダルマダスやダイジョウらは、「自分たちが出たいから、このグループをオーガナイズしている」と言うが、ウン、それわかる、って感じ。だから彼らなんか、自ら参加費を払って参加し、他のメンバーを差し置いてサッサとアサンガの真ん前にドカンと座を占めてしまうという、主催者にあるまじき姿勢でグループに臨むのである。(写真右は本日撮影のアサンガ)
まあ、オレもあんまりグループ・フリークじゃないから、そんなに的確な判断は下せないかもしれないが、でもこのグループはかなりユニークなものじゃないかと思う。
オレがセラピー・グループに出て、いちばんイヤなのが、「それではみなさん、ペアを組んで、お互いに自分の感じたことをシェアしましょう」ってやつだ。あれはいけない。あれをやられると、どっか部屋の隅っこに隠れたくなる。あれは基本的に、自己表現の得意な西洋人向きの手法じゃないだろうか。わざわざ日本で使わなくたっていい思う。
だいたいサイコ・セラピーってのは、ほとんどが、キリスト教下の西洋で発達を見たものだ。だから必ずしも、東洋人に向いているとは限らない。というのも、東洋の精神文化の底流にある仏教は、キリスト教よりも、もっと深いところへ到達しているからだ。
もっとも、最近のオレたちはかなりウェスタナイズされているから、イントロとしては、西洋的方法論もそれなりに役に立つだろう。だからまずは、ダイナミックなセラピーなんかも、どんどん体験してみるといい。ただ、いつまでもそればっかりじゃ…。
このアサンガのグループには、そういった「セラピー」的要素がぜんぜん感じられない。また、西洋的セラピストにありがちな、「こうしなさい、ああしなさい」といったルールとか指示が、ほとんどない。とにかく雰囲気がリラックスしているのだ。
途中から出席しようが、中座しようが、何でもOK。とはいっても、実際、遅刻したり、退席したり、場を掻き乱すというようなことは、まずない。とにかく、その場にいるのが気持ちいいのだ。
実際、このアサンガって人は、ふしぎな人だと思う。今回はみんな同じペンションに寝泊まりして、日常生活も共にしたんだけど、彼はいつも静かでリラックスしている。それも、ことさら装っているってふうじゃなくて、ごく自然な感じなのだ。「聖者」とか、「エライ人」といった感じがぜんぜんない。とっても「普通の人」なのだ。
この「普通の人」が、探求者の質問に対して、ほんとにオショーのごとく答える。(オショーの言葉を十二年も訳しているオレが言うんだから間違いない)。
たぶんオショーも「普通の人」だったんだろうなと思う。
とにかくこの人は一見の価値がある。
今回はまだ、福井と修善寺で瞑想キャンプがあるので、瞑想に関心のある人は、ぜひ参加してごらんになるといい。(部分参加も可能…。詳しくは、平塚大乗 TEL
045-911-7351 〈福井〉、青柳キヨタカ TEL 0558-74-1118
〈修善寺〉まで)
写真左は、みんなにアイスクリームとマンゴーを取り分けるアサンガ。左側の人物は主催者のダルマダス、右側は同じくダイジョウ。
今日はみなさんに、お勧めレストランをひとつ、ご紹介しよう。
東京荻窪にあるインドレストラン「ナタラジ」だ。
本ページ10月1日の項にも登場したので、もうお馴染みかもしれない。
中央線荻窪駅南口から徒歩二分。オダキューOX隣を、地下に下ったところにある。
外から見るとなんてことはないのだが、階段を降りて中に入ると、これはびっくり、広々としたスペースが現れるのだ。(写真右)
高田馬場にナタラジ一号店を出したのが1989年。その歴史も今年で十年目に入る。
ここ荻窪に二号店を出したのが93年。ただ席数が25隻と狭くて、ランチタイムなど人が入りきれなかったりしたという。
そこで今年の一月、現在の場所に新装開店となった。
このたびは58坪の80席ということで、レストランとしてはかなり広い。運動会でもしたいくらいだ。
そしてここの厨房を預かるのが、インド人スワミのサダナンダ(写真左)。
インド・グジャラート州の出身で、かつては州政府の技官だった。料理を趣味にしていたそうだ。そんな彼が、90年の来日以来8年間、ナタラジでシェフをしている。
実際、この人は天才的な料理人だと思う。オレがわざわざこんなレビューを書く気になったのも、先日初めてこのレストランでランチを食べて、そのうまさに感動したからだ。
30種のスパイスを自在にあやつり、伝統的なものや、自身の考案になるカレーを、30種近く作る。肉や魚介をいっさい使わない純粋ベジタリアンなんだけど、どれもすこぶるつきのウマさなのだ。
インドでカレーを浴びるように食っているオレが言うんだから、間違いない。うそだと思ったら、まずは、ランチの「カレー・バイキング」を試してみるといい。カレー四種とサラダ、ナン、ご飯が食べ放題(コーヒー付き)。これで900円は
good value だ。
あなたを笑顔で迎えてくれるのが、ネパールの美人姉妹、ニトとニシガンダ(写真下)。日本語も上手だから、メニューのことなどいろいろ聞いてみるといい。
彼女らも含め、ここナタラジで働くスタッフ六人は全員サニヤシン。だから、繁華街の一角にある大きなスペースにもかかわらず、穏やかで瞑想的な雰囲気が感じられる
(たぶん)。
年末年始を除いて年中無休。11:30AM-11:00PM。
このレストランはホームページも開設しているから参照してみるといい。なかなか美しいサイトで、メニューが写真入りで紹介されている。そのほかイベント情報や、チャイのタダ券なんかもある。
アサンガの大ファンのひとりに、浄土宗の坊さんであるスワミ・ダイジョウという人がいる。その人の影響でどうも最近、抹香臭い用語が多くなってしまうのだが、なにはともあれ、ありがたや、ありがたや。
そのアサンガ、今日11月9日に離日の予定だ。やはり大ファンのひとりスワミ・ダルマダスの貢献と暗躍もあって、日本のサニヤス界に大きな喧噪と感動を巻き起こした、一月と少々の滞在であった。
私ぱるばも、通訳をしたり、グループに参加したり、アッシー君をしたり、様々なかたちでアサンガと関わったのであった。(写真右・作務衣ブラザーズ in 修善寺、左からキヨタカ、アサンガ、ダイジョウ、私)
アサンガのグループに出ていていつも感心するのは、その質疑応答だ。
参加者から質問があると、しばしの沈黙ののち、やおら答えが現れる。
その答え方が驚くべきものだ。何の緊張も、気負いも、逡巡もない。ただ淡々と、わきいずる泉のごとく、答えが現れる。オショーの質疑応答を彷彿とさせるものがある。
答え方ばかりではない。その答えの内容も、まさにオショーのメッセージそのものだ。質問者の手をとり、瞑想の中へといざなっていく。これは見事と言うほかない。
最近の質疑応答には、アサンガ自身も驚いているという。
瞑想グループを指導し始めた数年前は、こうではなかったそうだ。質問を受けたときには、記憶の中からオショーの言葉を引っ張ってきて、答えたのだという。
ところが今は、何も考えることなく、自然に答えが口をついて出てくる。
それは別にオショーの言葉のオウム返しではないし、またオショーをチャネリングしているわけでもない。
まさに存在の口許にある、中空の篠笛のようなものだ。空っぽになったアサンガを使って、存在が楽の音を奏でているのだ。
ともかくこれは聞きしにまさる体験だ。
自分の成長や瞑想について疑問のある人は、ぜひ尋ねてみるといい。
幸いアサンガはまた来春、日本に来てくれるそうだ。
ダルマダスもいわく、「アサンガとともにいると瞑想が起こる!」
ただ、オレの心配は、アサンガの人気が日本で上昇しそうなことだ。あんまり有名になったら、オレのいただける御利益が薄まっちゃうんじゃないかと…。
オショーワールドの問題児ティオハが、昨年に続いて、二度目の来日をした。(昨年の来日についてはこちらを参照)
なぜ問題児と言われるかというと、自ら開悟(エンライト)を表明し、なおかつプーナ滞在時には毎夜七時にサットサング(集会)を開くからだ。
午後七時といったら、オショーコミューンの日々の行事の中でももっとも大切な、ホワイトローブ瞑想の行われる時間だ。
そんな時間に集会をぶつけられ、けっこうな数のサニヤシンを持っていかれるので、コミューン当局も心中穏やかではない。聞くところによると、最近オショーコミューンは、ティオハの集会に参加したセラピストたちに、コミューン内でのセラピー活動を禁じているとのことだ。
そんなこんなで、ティオハの活動に対しては、日本のサニヤシン界でも批判的な向きは多い。
オショー系メーリングリスト「サニヤス掲示板」ではティオハ関係の情報はカットされるし、今回瞑想グループを主催するキヨタカのもとには抗議の電話がいくつもかかってくるという。
ただ、オレはどうゆうわけか、この人とも縁がある。
今回の来日の世話人が、近所に住むスワミ・アグニ。そして、ティオハ一行の滞在場所が、同じ五日市町内の友人宅なのだ。ウチから車で十分ほどのところ。
一昨日来日したティオハだが、今日、滞在先の友人宅で初のサットサングが開かれた。(写真左端がティオハ)
質疑応答の時間もあり、先日のAsangaと比べてみたいと思ったのだが、今日は軽く流したみたいな感じで、よくわからなかった。でも若くてチャーミングな人だと思った。
ちなみに今日の質問の中に、「なぜあなたはプーナで午後七時にサットサングをするのか」というのがあったが、それに対してティオハは、このように答えている
―
「別にオショーコミューンに対抗しているわけではない。午後七時というのは瞑想に良い時間であるし、私のサットサングはコミューンのホワイトローブを補完していると思う。ホワイトローブがあり、私のサットサングがあり、それでもっと豊かになる…」
この人について関心があるなら、やはり自分の目で確かめたほうがよかろう。今回は短い滞在だが、いくつかイベントが予定されている。
一日ワークショップ 11/23 9:30-16:00 \15,000 昼食付き
サットサング 11/24,25,26 18:30-21:00 各\3,000
◆以上、上五会館(東京都三鷹市上連雀2-17-5 TEL0422-44-0753)
瞑想キャンプ 11/27 12:00-11/29 16:00 \63,000(全込み)
◆修善寺リーラスペース(0558-74-1118)
うち、23日の分は満員だが、サットサングと瞑想キャンプはまだ空きがあるとのこと。
問い合わせはアグニ042-595-2916まで。
サットサングに関しては予約なしに出向いてもいい。
マ・マルガという女性サニヤシンからメールが来た。熊本でプロバイダ&プログラマーをしているという。
このたび彼女を中心に、新オショーサイト「サニヤス九州」が誕生したので、ご紹介しよう。
このサイトはその名の通り、九州のサニヤシンたちの手によって、九州の情報を中心に掲載していくらしい。
サイトをざっと一覧してみると、マルガのほかに、元「サニヤスネット」編集長のマ・イラー、元美青年の治療師スワミ・スニートなどが執筆陣として参加している模様。
マジメ一方の拙ホームページに比べて、この「サニヤス九州」は女性たちが中心になっていることもあって、お料理コーナーとか、占いコーナーとか、「スニートの温泉紀行」とかがあって、ホカホカあったかい。(さすが火の国クマモトが本拠なだけはある)
また、マルガがパソコンの専門家だから、ページの中を猫が走り回るなど、いろいろ細工が施してある。もうじき掲示板もできるそうだから、要チェックだ。
もともと九州はオショーごっこの盛んな地であるから、これからの展開に期待したい。
アドレスは、http://www.aminet.or.jp/~sannyas/